
「営業代行とインサイドセールス代行、何が違うの?」「自社にはどちらが合うのかわからない」──営業のアウトソーシングを検討する際、この2つのサービスの違いに迷う企業は少なくありません。
結論から言えば、営業代行は営業プロセス全体(リスト作成〜クロージング)をカバーする広い概念であり、インサイドセールス代行はその中の「非対面での商談創出・リード育成」に特化したサービスです。しかし実際には、両者の境界はあいまいで、代行会社によってサービス内容が大きく異なるため、正しく理解した上で選ぶ必要があります。
本記事では、営業代行とインサイドセールス代行の違いを明確にし、インサイドセールス代行の業務範囲・BDR/SDRの違い・テレアポとの違い・費用相場・選び方まで、導入検討に必要な情報を網羅的に解説します。
目次
この記事でわかること
- 営業代行とインサイドセールス代行の違い(比較表付き)
- インサイドセールスとテレアポの決定的な違い
- インサイドセールス代行に依頼できる業務範囲(BDR/SDR)
- インサイドセールス代行のメリット・デメリット
- インサイドセールス代行の費用相場と料金体系
- 失敗しないインサイドセールス代行の選び方
- インサイドセールスの内製化を見据えた「定額制営業支援」という選択肢
営業代行とインサイドセールス代行の違い
まず、営業代行とインサイドセールス代行の関係を整理しましょう。
| 比較項目 | 営業代行 | インサイドセールス代行 |
|---|---|---|
| 定義 | 営業プロセスの一部または全部を外部に委託 | 非対面での商談創出・リード育成を外部に委託 |
| 対応範囲 | リスト作成→アポ獲得→商談→クロージング→CS | リード発掘→ナーチャリング→商談創出(アポ獲得) |
| 営業手法 | テレアポ/IS/FS/訪問/商談/クロージング | 電話/メール/DM/オンライン商談(非対面中心) |
| 含む関係 | インサイドセールスを含む上位概念 | 営業代行の一部に位置づけられる |
| 向いている課題 | 営業組織がない・全プロセスを外注したい | ISリソースが不足・商談数を効率的に増やしたい |
| 費用相場 | 月額30〜100万円 | 月額30〜80万円 |
つまり:インサイドセールス代行は営業代行の一種であり、営業プロセスの中でも「リード発掘〜商談創出」の領域に特化したサービスです。営業活動全体を外注したい場合は営業代行、商談創出に絞って効率化したい場合はインサイドセールス代行を選ぶのが基本です。
インサイドセールスとテレアポの違い

インサイドセールス代行を検討する際にもう一つ混同されやすいのが「テレアポ代行」です。両者は似て非なるサービスです。
| 比較項目 | インサイドセールス | テレアポ |
|---|---|---|
| 目的 | 商談創出+リード育成(中長期の関係構築) | アポイント獲得(短期の件数確保) |
| 重視する指標 | 商談化率・受注率・パイプライン貢献 | アポ獲得件数・コール数 |
| アプローチ方法 | 電話+メール+DM+MA連携など複合的 | 電話(架電)がメイン |
| リードへの対応 | ナーチャリング(今すぐ客でない見込み客も育てる) | 今すぐ客を狙い、見込みが薄いリードは放置されやすい |
| データ活用 | CRM/SFA/MAと連携、データドリブンで改善 | 架電リストを上から順に消化する傾向 |
| 品質管理 | アポの質(ニーズ・決裁者・予算感)を重視 | アポの量を重視 |
インサイドセールスは「見込み顧客との長期的な関係構築を通じて質の高い商談を創出する」のが本質です。一方、テレアポは「短期間でアポ件数を最大化する」ことに主眼を置きます。自社が求めているのが「商談の質」なのか「アポの量」なのかによって、選ぶべきサービスが変わります。
インサイドセールス代行に依頼できる業務範囲
インサイドセールス代行に依頼できる業務は、大きくBDR(新規開拓型)とSDR(反響対応型)の2つに分けられます。
BDR(Business Development Representative)型
ターゲット企業に対して自らアウトバウンドでアプローチし、新規の商談機会を創出するタイプのインサイドセールスです。
- ターゲットリストの作成・精査
- 架電(コールドコール)・メール・DM・フォーム営業
- キーパーソンへの接触・関係構築
- 新規アポイントの獲得
向いている企業:新規開拓を強化したい企業、ターゲット市場への接点がない企業、ABM(アカウントベースドマーケティング)を実施したい企業
SDR(Sales Development Representative)型
マーケティング施策(Web広告、セミナー、ホワイトペーパー等)で獲得したリードに対して迅速にフォローし、商談につなげるタイプのインサイドセールスです。
- インバウンドリードへの初期対応・ヒアリング
- リードナーチャリング(メール・電話による継続的アプローチ)
- リードスコアリング・フェーズ管理
- 商談化基準を満たしたリードのフィールドセールスへの引き渡し
- 休眠リード・失注商談の掘り起こし
向いている企業:リードはあるが商談につながらない企業、MA(マーケティングオートメーション)を導入しているが活用できていない企業、休眠リードが大量にある企業
その他依頼可能な業務
- トークスクリプト・メールテンプレートの設計
- CRM/SFA/MAの運用設計・データ入力
- IS組織の立ち上げ支援・内製化支援
- KPI設計・レポーティング・定例レビュー
インサイドセールス代行のメリット4つ

商談の「質」と「量」を同時に改善できる
テレアポが量を重視するのに対し、インサイドセールス代行はリードの育成とスコアリングを通じて「受注可能性の高い商談」を選別して供給します。営業担当者は質の高い商談に集中でき、受注率の向上が期待できます。
営業プロセスの分業化で生産性が上がる
インサイドセールス代行を導入することで、「リード対応〜商談創出」と「商談〜クロージング」を分業化できます。営業担当者がテレアポやリードフォローに時間を取られることなく、コア業務である提案・クロージングに集中できるようになります。
データドリブンな営業改善が可能になる
インサイドセールス代行会社は、CRM/SFA/MAと連携して活動データを蓄積・分析します。「どの業界のリードが商談化しやすいか」「どのトークが刺さるか」「最適な架電タイミングはいつか」といったデータに基づく改善が可能になります。
IS組織の立ち上げ・内製化の足がかりになる
自社にインサイドセールス部門がない場合、代行会社に外注しながらノウハウを吸収し、段階的に内製化するアプローチが有効です。代行期間中にスクリプト・KPI・運用フローを確立し、社内人材にナレッジ移転する流れを設計できます。
インサイドセールス代行のデメリット3つと対策
商材理解に時間がかかる
特にBtoB SaaSやIT商材など専門性が高い商材は、代行会社が十分に理解するまでに時間を要します。立ち上げ初期はアポの質が安定しないことがあります。
対策:キックオフ時の商品研修を徹底し、初期1〜2カ月は毎週フィードバックを実施。自社業界に実績のある代行会社を選べば立ち上げ期間を短縮できます。
活動がブラックボックス化しやすい
代行会社に任せきりにすると、どのようなアプローチをしているか、リードがどのフェーズにいるかが見えなくなります。
対策:CRM/SFAでリアルタイムにデータを共有し、週次の定例レビューで活動状況とKPIを確認する体制を構築しましょう。
代行終了後にノウハウが残らないリスク
スクリプト・リスト・営業データが代行会社側にのみ蓄積され、契約終了後にIS機能が停止するリスクがあります。
対策:契約時に「ナレッジ移転・内製化支援」を含むプランを選び、スクリプト・KPIデータ・顧客インサイトを自社にも蓄積する体制を設計してください。
インサイドセールス代行の費用相場
| 料金体系 | 費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| 固定報酬型 | 月額30〜80万円 | 活動量が安定。戦略設計・KPI管理込みの場合は50万円超 |
| 成果報酬型 | アポ1件1.5〜3万円 | 成果分だけ支払い。アポの質定義が重要 |
| 複合型 | 固定20〜40万円+成果報酬 | 活動量を確保しつつ成果にもコミット |
インサイドセールス代行は、営業代行全体と比べると対応範囲が限定される分、月額費用はやや抑えられる傾向にあります。ただし、BDR型でターゲットリスト作成から戦略設計まで含む場合は月額50万円以上になることも一般的です。
失敗しないインサイドセールス代行の選び方|5つのポイント

BDR型かSDR型か、自社の課題に合ったタイプを選ぶ
新規開拓が課題ならBDR型、リードはあるが商談化率が低いならSDR型が適しています。両方を提供する代行会社もありますが、得意領域は異なるため、自社の課題に強い会社を見極めましょう。
業界・商材の実績を確認する
インサイドセールスは商材理解の深さがアポの質に直結します。自社と同業界・類似商材での実績が豊富な代行会社を優先的に検討してください。
CRM/SFA/MA連携が可能かを確認する
インサイドセールスの本質はデータドリブンな営業改善にあります。自社が使用しているCRM/SFA/MAと連携できるか、データの蓄積・分析体制が整っているかを確認しましょう。
アポの質基準(SQL定義)を事前に合意する
「アポ」の質基準は代行会社によって大きく異なります。SQL(Sales Qualified Lead)の定義──ニーズ確認済み・決裁者到達・予算感ヒアリング済みなど──を契約前に明文化することが、成果報酬型では特に重要です。
内製化支援・ナレッジ移転の体制があるか
将来的にインサイドセールスを内製化したい企業は、代行期間中にスクリプト・KPI・運用フローを自社に移転してくれるプランがあるかを確認してください。「代行して終わり」ではなく、自社のIS組織構築をゴールに据えている代行会社を選びましょう。
インサイドセールスの内製化を見据えた選択肢|定額制営業支援
インサイドセールス代行は強力なソリューションですが、「代行にすべて任せるのではなく、自社主導でISを立ち上げたい」「代行ほどの予算がない」という企業には、定額制営業支援が適しています。
定額制営業支援とは
定額制営業支援は、テレアポ・インサイドセールス・リスト作成・メール配信・商談調整など、必要な業務だけをプロのディレクターとアシスタントがチームで支援するサービスです。IS代行のように全機能を外注するのではなく、「自社ISチームの延長」として柔軟に活用できるのが特徴です。
IS代行 vs 定額制営業支援 比較
| 比較項目 | インサイドセールス代行 | 定額制営業支援(セリーズ) |
|---|---|---|
| 月額費用 | 30〜80万円 | IS代行より抑えた定額制 |
| 業務範囲 | IS機能の丸ごと外注 | 必要な業務だけ柔軟に切り出し |
| ノウハウ蓄積 | 代行会社側に偏りがち | 自社にノウハウが残る |
| 内製化との相性 | 依存リスクあり | 段階的な内製化に最適 |
| 自社のコントロール | 代行会社に一任 | 自社主導で運営 |
| IS立ち上げ支援 | 対応会社もあるが少数 | IS組織の立ち上げに多数実績 |
特にBtoB SaaS企業のIS組織立ち上げフェーズでは、「いきなり全機能を外注するのではなく、自社で型を作りながら必要な部分だけプロの力を借りたい」というニーズが高く、定額制営業支援を選ぶ企業が増えています。
営業代行×インサイドセールスの導入なら、セリーズへ

セリーズ(Selly-s)は、インサイドセールスを単なるアポイント獲得手段としてではなく、売上につながる営業プロセスとして設計・運用します。リード管理やナーチャリング設計、適切なアプローチタイミングの最適化まで一貫して対応し、商談化率・受注率の向上を実現。営業理解のある専門スタッフが実務に伴走することで、再現性のあるインサイドセールス体制を構築します。
月30時間から導入可能なため、「インサイドセールスを立ち上げたい」「営業代行で効率的にリードを活用したい」といった企業にも最適です。継続的な改善を通じて、安定した商談創出と売上最大化を支援します。
まとめ|自社の課題に合った営業アウトソーシングを選ぼう
営業代行とインサイドセールス代行の違いは、対応範囲の広さにあります。営業プロセス全体を外注したいなら営業代行、商談創出・リード育成に特化して効率化したいならインサイドセールス代行が適しています。
さらに、インサイドセールス代行を選ぶ際は「BDR型かSDR型か」「テレアポとの違いを理解しているか」「アポの質基準(SQL定義)が明確か」「CRM/SFA/MA連携が可能か」「内製化支援があるか」の5つのポイントを確認してください。
また、「IS代行ほどの予算はないが、自社のIS機能を強化したい」場合は、定額制営業支援という選択肢もぜひ検討してみてください。自社のフェーズ・予算・課題に合わせて、最適なパートナーを選びましょう。




