リスティング広告は、検索エンジンの検索結果に製品やサービスのPRを掲載する広告です。インターネット広告の代表的な手法で、BtoBビジネスにおいても業種を問わず活用されています。
今回は、営業やマーケティング担当者が知っておくべき、リスティング広告の基礎知識やメリット、運用上のポイントなどについて解説します。
リスティング広告とは?
リスティング広告は「検索連動型広告」とも称され、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで特定のキーワードをユーザーが検索した際、その検索結果画面の上部に設けられた「有料検索枠」に自社の商品やサービスのPRページ(ランディングページ)へのテキストリンクが表示されます。
検索結果にはリスティング広告とは別に「自然検索(オーガニックサーチ)」がありますが、こちらは検索エンジンのアルゴリズムによって掲載順位が決まるため、検索上位に表示させるにはSEO対策が必須となり、短期間で上位に表示させるのは難しい傾向にあります。
一方、リスティング広告は広告の入札単価を調整することで、自然検索よりも目立つ位置に掲載することができます。
クリック単価制
リスティング広告では、1回クリックされるごとに費用が発生する「PPC(Pay Per Click)」と呼ばれる課金形態が採用されています。
広告を表示させたいキーワードに対して、1クリックあたりの最高単価を「入札」し、競合とオークションを行った結果、掲載の有無や順位が決定する仕組みが基本となりますが、単純に入札した単価のみが検索順位に反映されるわけではありません。以下の複数の要素が総合的に判断された「広告ランク(Google)」によって決定します。
■広告ランクの要素
- 入札価格
- 広告およびランディングページの品質(品質スコア)
- オークションの競争度
- 広告ランクの下限値
- ユーザーの検索意図に適した広告テキスト
リスティング広告を出すメリット
前述のとおり、自然検索で自社のWebサイトへ集客しようとした場合、時間と費用をかけてSEO対策を行わなければならないケースがほとんどです。
一方、リスティング広告は広告を表示させるキーワードを設定すれば、すぐに検索結果の上部に表示させることが可能です。さらに成果が悪い場合は、ワンクリックで広告配信の停止もできます。配信する日時や地域なども変更できるため、臨機応変な運用が可能なことも大きなメリットといえるでしょう。
また、広告の表示がキーワードに連動するため、サービスに関連するキーワードで能動的に情報収集を行っている「顕在層」の見込み顧客の集客に適しています。
顕在層の見込み顧客は、一般的に商品の購入までのプロセスが短いとされているので、リスティング広告の最適化を実現できれば、高い費用対効果が期待できます。
上記の理由から、リスティング広告が向いている企業は、緊急性のある商品やサービスを発信していたり、WEBならではのニーズがあるものなど、「検索ニーズが多く、粗利額も大きい」商材・サービスを扱っていることが特徴と言えるでしょう。
リスティング広告を運用する上で重要視される指標
リスティング広告で成果を出すためには、様々な指標をもとにPDCAサイクルを回し、広告の改善を図る必要があります。その運用に欠かせない指標を以下でまとめた。
■リスティング広告で重要な指標
指標 | 意味 |
---|---|
インプレッション数(表示回数) | 広告の総表示回数 |
CT(クリック数) | 広告がクリックされた回数 |
CTR(クリック率) | インプレッション数におけるユーザーがクリックした回数の割合 |
CPC(クリック単価) | クリック1回あたりの料金 |
CV(コンバージョン数) | 問い合わせに至った数 |
CVR(コンバージョン率) | ランディングページを訪問したユーザーがコンバージョンに至った割合 |
CPA(コンバージョン単価) | 1コンバージョンあたりの獲得単価 |
リスティング広告を効率的に運用しよう
リスティング広告は高い費用対効果が望める魅力的な広告手法です。ただ、配信状況や指標を正しく理解し運用するためには、専門知識やある程度の経験が欠かせません。
オンラインアシスタントサービス「セリーズ(Selly-s)」では、様々な商品・サービスのリスティング広告の運用を支援しています。これからリスティング広告を始める方はもちろん、運用に課題を抱えている方はぜひご相談ください。