インターネットの普及により自社のWebサイトは必要不可欠な存在となってきました。実際、2020年に総務省が発表した「令和2年通信利用動向調査」によると、常用雇用者100人以上の企業のうち85%がコーポレートサイトを開設していることが明らかになっています。Webサイトの作成・運用する手法は様々ですが、そのなかでも特に主流になりつつあるのが「WordPress」というCMSを用いた方法です。
今回はWordPressが選ばれる理由と、必ず知っておくべき運用時の注意点について解説します。
WordPressとは?
WordPress(ワードプレス)は、HTMLやCSS、PHPといったプログラミングの知識が少ない人でもコンテンツを簡単に管理できる「CMS(コンテンツマネジメントシステム)」の1種です。
お知らせなどを視覚的に操作できるインターフェースが最大の特長で、テンプレートやテーマを差し替えることでWebサイト全体のデザインも簡単に変更することが可能です。
世界中の個人・法人のWebサイト構築に利用されており、2021年の全ウェブサイトの40%超、CMSでは過半数を超えるシェアを誇っています。
日本においても、中小企業はもちろん大企業のWebサイトの構築にも多く活用されています。
※出典:W3Techs「Usage statistics of content management systems」
WordPressが選ばれる理由
WordPressはオープンソースなので無料で導入できることが、世界中で高い利用率を誇る理由の1つです。また、コーポレートサイト、サービスサイト、ランディングページ、ブログなど様々なコンテンツに利用できる汎用性の高さと、プログラミングの知識があればさらにデザインや機能を自由にカスタマイズ可能な拡張しやすさも大きなメリットです。
プログラミングの知識が少なくても、1クリックで様々な機能を追加できる「プラグイン」を導入することで、より効率的な運用を実現することも可能です。
■WordPressのプラグインの例
- SEO対策
- 編集(エディタ)機能の拡張
- SNSの自動連係
- 関連記事、人気記事の表示
- フォーム作成
さらに、トラブル対応やカスタマイズ方法などの情報がインターネット上で入手しやすいのも、最大シェアを占めるWordPressならではといえるでしょう。
WordPress運用時の注意点
利便性の高いWordPressですが、運用時には注意すべき点もあります。特に指摘されることが多いのが「脆弱性」です。前述のとおり、WordPressはオープンソースであるためプログラムのソースコードが公開されています。
さらにWordPress本体やプラグイン、サーバーのバージョン管理も行わなければなりません。それぞれの更新に対応していない場合、思わぬトラブルが発生する可能性も考えられます。
また、管理画面からテーマファイルへアクセスできてしまうので、ファイル情報を誤って書き換えてしまいレイアウト崩れがおきるケースも少なくありません。
専門知識がなくても運用可能ではあるものの、事前にしっかりとしたマニュアルの作成や担当者のリテラシー向上は必須といえるでしょう。
WordPress運用は外注がおすすめ
Web専任の担当者のリソースを確保できない場合、営業や事務スタッフがWordPressを運用するケースは少なくありません。ただ、前述のようにWordPressには脆弱性などの注意点やバージョン管理など、運用管理も大変です。オンラインアシストサービス「セリーズ(Selly-s)」では、WordPressの運用経験豊富なスタッフがサポートいたします。WordPressをめぐる業務のリスク低減や効率化にお困りの際はぜひご相談ください。